晴れの国野生生物研究会の沿革
晴れの国野生生物研究会
〒689―2352 鳥取県東伯郡琴浦町浦安250-10
tel:0858ー53ー1237 fax:0858ー53ー1237
furimaya@sk2.so-net.ne.jp
晴れの国野生生物研究会は、バブル期のリゾート開発ラッシュ時に、「地域の自然は、地域の人間で調査しよう」という理念のもと、関西トンボ談話会の事務局長の谷幸三氏の指導のもと野生生物の調査手法を学んだ調査技術者が集まり、平成3年に、備前市の山中で野生ジカとカスミサンショウウオの調査を実施したのを契機に設立された研究グループである。
晴れの国野生生物研究会は、平成3年3月に水生生物の調査研究において全国で第一人者の谷幸三氏の指導のもと、岡山県備前市の山中で野生ジカとカスミサンショウウオの調査を実施したのを契機に設立された研究グループで、中国地方をフィールドに野生生物の生息状況、生息環境を調査し、野生生物を地域の資源として保護し、野生生物をシンボルに自然と共生する魅力的な地域づくりを進めている。
中国山地をフィールドに野生生物調査や自然観察会を実施するほか、オオサンショウウオ、ヤマネ、カスミサンショウウオ、モリアカガエルなどの棲息地の保全再生活動を行っており、平成8年秋より、岡山県中和村での自然観察公園の整備にあたり、自然再生、自然観察路・自然解説板の整備について技術指導を行っている。大山・蒜山地域では草原や里山の景観、生態系、絶滅が懸念される野生生物について保護保全活動を進めており、2005年11月の「第7回全国草原サミット・シンポジウムin大山蒜山」開催を契機に、グラウンドワーク大山蒜山を組織し、エコツーリズム事業も推進している。
晴れの国野生生物研究会は、バブル後期のリゾート開発計画が全国に展開し、里山を中心にふるさとの自然や生態系が失われようとしていた平成3年3月に、谷幸三氏(関西トンボ談話会および奈良県自然保護協会事務局長)を会長に発足した生物研究会で、ふるさとの自然は地域の人で調査し、大切にしようと、岡山県を中心に中国四国地方をフィールドに活動してきた。
現在は、鳥取県、広島県、島根県などにも会員が増え、中国四国地方を中心とする西日本において、地域に生息生育する野生生物の実態や生息生育環境について調査研究を行い、保護保全をはかるとともに、人と野生生物とが共存し、人が美しい自然の中で生き々と生活することのできる自然共生型社会の実現と、平和社会の構築を目的としている。
これまでの活動として、中国山地を流れる中小河川について底生生物(主に水生昆虫)調査、山地や丘陵地で小型哺乳類の生息調査を実施するほか、カスミサンショウウオ、モリアオガエル、ルリボシヤンマ、ムカシトンボ、ハッチョウトンボ、サラサヤンマ棲息地の保全再生調査(主に湿地や池沼の保全や再生)を行っている。
中でも平成8年より岡山県中和村における自然観察公園「津黒いきものふれあいの里」の整備では、調査構想の段階より関わり、カスミサンショウウオ、モリアオガエル、オオサンショウウオの生息環境再生する形で、園地整備を立案するとともに、自然観察路や自然館の設計や工事施工に関して、指導を行っており、近年はトンボ池ビオトープづくりやモリアオガエル産卵池づくりなどのエコアップ活動の実施に際してボランティアの技術指導を行っている。
これらの調査保護活動に加えて平成7年夏より、真庭郡内や大山山麓、作東町、智頭町など中国山地の農山村で親子を対象に自然観察会を多数開催している(地元町村と連携)。
オオサンショウウオ保護については、研究会発足当時から取り組んでおり、生息環境である清流域での生物調査も実施し、石積み護岸の復元や石積み技法の伝承など、伝統的な川づくり工法に着目し、「里川工法」による「昔懐かしい故郷(ふるさと)の川の再生」をテーマにした川づくりを提唱している。
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