オオサンショウウオは、6千万年前の太古より生き続ける「生きた化石」と呼ばれる世界最大の両生類で、固体が国の特別天然記念物に指定されている。真庭地域では固体のみならず、その生息の場である河川も「棲息地」として特別天然記念物に指定されており、河川水辺の環境保全と生態系の保護・生物多様性の回復が求められている。
しかし、河川生態系全体としての保護保全については十分な対策が講じられておらず、その棲息環境は年々悪化していることから、良好な自然環境の残る河川域及びその背後地となる森林域を生態系保全区(サンクチュアリー)に指定し、永続的な生息環境保全を行なうとともに、広域的な視野でオオサンショウウオを頂点とする清流生態系保全システムの確立をはかることが必要とされている。 |