
地域固有の草屋根民家には、自然と共生する智恵や文化が宿っている。
社会構造が変化し、価値観が多様化した現在、古き良き時代の生活文化を偲ぶ草葺き屋根の民家から学ぶべき「地球にやさしい暮らし」や地球温暖化防止に向けて一人一人がなすべき生き方は多い。
地球の温暖化と混迷する経済のもと、大量生産、大量消費の社会が見直されている。 |



 
生産的と考えられていたことの中に、実は大きな資源の浪費と、自然と文化の破壊をまねいているものがある。
古い物を大切にする。自然のままの材をつかう。里の自然を楽しむ。今まで非経済的な行為とされてきたことも、循環型社会や地球温暖化の防止を考える上で、評価されるようになってきた。
古き良き時代や伝統美という言葉がある。レトロやトラッドという言葉を耳にしたことがある。郷愁やノルタルジーだけでは説明できないものがある。 |

自然系建築素材で造られ、省資源・省エネルギーの住宅である草屋根民家を考えることは、自然と共生する生き方や地球環境時代のライフスタイルを考える上で大きな意味をもつ。 |
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